地球等の惑星環境解析において、広域的な解析をする際、実測での観測には限界があります。それに対する有効な研究手法として、リモートセンシングによる観測や数値シミュレーションの手法が挙げられます。

リモートセンシングでは、人口衛星を利用し、地表からの反射率などを利用して広域的にデータを得て、過去から現在までの環境を解析することに用いることができます。また、数値シミュレーションでは、計算機を用いてモデリングを行い、過去の再現や将来予測を行うことができます。

月環境を対象とした研究では、サウンダー観測やマルチバンドイメージャを研究手段として、月の岩相マッピングや月の地下構造を推定することを試みております。使用データとしては、月周回衛星「かぐや」のデータを用いております。また、地球を対象とした研究では、地表面の鉱物マッピングや都市環境の評価などを行っています。

私たちはこれらの研究を行う中で、他の研究分野と相互に連携しながら、惑星環境の理解をより深めていくことを目的として研究を行っております。