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大学受験,進学を考えている方へ

大学受験生,名古屋大学理学部1年生の皆さんへ

名古屋大学理学部では,2年生より各学科に所属します。どの学科を選択しようか,迷っている方もいることでしょう。高校から大学へ入学すると環境は大きく変わります。高校時代より自由で、自力で勉強する必要がありますが,提供される科目の選択肢は一気に広がります。地学を高校で勉強する人が少ないこともあり、地球惑星科学ってどんな分野なのかあまりイメージを持っていない学生も多いでしょう。

地球惑星科学の特徴を挙げるなら、まず次の二つがあります。

非常に長い時間スケールを扱う

堆積作用、生物の進化、テクトニックな運動、化学的な変化など,地球や他の惑星の営みを理解するために、時間スケールを考慮する必要があります。例えば、地球内部のマントルは短い時間スケールで見れば固体です。これは液体では伝わらないS波と呼ばれる地震波がマントルの中を伝わるからです。一方、100万年という長い時間スケールで考えると、同じマントルは対流可能な流体の性質を示します。天然のプロセスを究明する上で室内実験は貴重な情報を与えてくれます。

ですが、ゆっくりとした自然現象に適用するためには一工夫が必要です。時間スケールが長い程、 天然の現象の実態を室内実験から推定することは難しくなります。時間を自由に設定できる計算機シミュレーションは一つの解決法です。また、地球という天然の実験室での「実験結果」をつかう方法もあります。

研究に必要なデータを野外における観測・調査で取得する

ただし、天然の実験は複雑で、調べたい現象に関するデータを抽出できる試料を厳選する必要があり,綿密な野外観測・観察は必要不可欠です。近年 、野外の可能性は宇宙まで広がり、他の惑 星に探査機を送ってその状態を調べたりサンプルを採取する惑星探査、人工衛星を用いて地球の状態を観察するリモートセンシングなどがあり、これらの手法を用いて教室の教員は太陽系の形成過程や地球環境問題の研究も取り組んでいます。

地球の天然の姿を明らかにし、自然科学の基礎知識を用いてその姿を作り出したメカニズムを見いだすことは地球惑星科学の目標で、醍醐味でもあります。興味のある学生は是非一度地球惑星科学科の研究室を訪ねてみてください。