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最新の研究を紹介します!

地球化学講座に在籍,2014年3月に卒業した菅原春菜さんと指導教員の三村耕一准教授の論文がGeochemical Journalに発表されました!

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Sugahara H. and Mimura K. (2014) Glycine oligomerization up to triglycine by shock experiments simulating comet impacts. Geochemical Journal, 48, 51-62. doi:10.2343/geochemj.2.0285

地球に生命が発生するためには,まず生命を形作るために必要な材料(複雑な有機物)が初期地球に存在することが必要です.太陽系には,簡単な有機物を持っている彗星がたくさん存在しています.これらの彗星が地球にぶつかることでどのような有機物が地球に供給されたのかを調べるため,模擬彗星物質(氷+グリシン+鉱物粉末)を使って彗星衝突の模擬実験を行いました.その結果,適度な衝撃波によって,グリシンの2分子や3分子がペプチド結合して複雑な有機物になることが確認されました.このグリシンの2量体や3量体は生命を形作るために必要不可欠な材料です.つまり,彗星の地球への衝突は生命発生にとって非常に重要な出来事であったことがわかってきたのです.