地球惑星科学科には国籍や年齢の異なるたくさんの研究者・学生が在籍しています.
このコーナーでは,
教員たちが研究者を目指したきっかけや
学生たちがなぜ研究者を目指しているのか,
さらに研究をするという経験を将来どのように役に立てたいのか,どのように役に立ってきたのか,
といった話を披露していきます!
研究って,楽しそう!
結構普通の人たちが研究しているんだな
地球科学を楽しんでみたい!
そう思っていただけるような内容が満載です.
もし,私たちと一緒に研究をしてみたい! と思ったらここをクリック! |
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Simon Wallisの場合 (地質・地球生物学講座 教授 HPはこちら)
世界を飛び回れる研究者
旅と地図が好きな少年でした.地質学者は世界を飛び回りながら高い給料をもらえる職業だと聞いて大学で地質学を専攻しました.
研究者になると決心したのは大分後でした.しばらく学問から離れて銀行で働いていたころです.毎日相場の話をしながら昼ご飯を食べにいった時,ついつい建物の壁に使っていた面白く変形した石灰岩を見ていました.きっと同僚に理解されないだろうと思いながら自分はやはり石にかかる仕事をしないと寂しいと思った時でしょう.
<最近の活動>
最近の研究テーマに,蛇紋岩・南米の熱水鉱床・蒸発した湖の湖岸段丘などの研究があります.琉球の地質に関する研究もしていますが,まだ現地調査に行っていないことは残念です.近いうちに何とかしたいです.
<最近受理された論文>
この数ヶ月,論文一編と研究に関するディスカッション一つが雑誌で受理されました.
論文の方は天然の岩石を使って炭素の結晶化プロセスの速度について調べたものです.
「天然の実験室」を使って,室内実験で再現できない長い時間スケールにおける地球物質の変化を明らかにできることは地質学のユニークな点の一つです.
今後この手法を他の地域でも適応し,炭質物の結晶化タイムスケールを明らかにしたいです.
努力して論文を発表したが誰も読んでくれないという寂しい結果は研究者として一番避けたいことの一つです.
今回,私達のグループが発表した論文に対して「結論は可笑しい」というクレームがあり,その内容と私達の返答がディスカッションという形で雑誌に掲載されることになりました.
我々の論文は反対されたとは言え無視されませんし,異なる意見を持つグループが議論することで理解が深まり,科学の進歩に欠かせないものです.
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