地球規模課題対応国際科学技術協力事業

防災分野「開発途上国のニーズを踏まえた防災科学技術」
コロンビアにおける地震・津波・火山災害の軽減技術に関する研究開発


コロンビアにおける地震・津波・火山災害の軽減技術に関する研究開発

現地活動新着情報

2019年12月9日~12月14日
防災情報グループ・短期専門家3名がコロンビアに派遣されました。
12月9日~14日、防災情報グループの東京工業大学・松岡教授、広島大学・三浦准教授、防災科学研究所・近貞研究員がコロンビアへ出張しました。 滞在期間中、グループの全体会議、各関係機関(SGC、IDIGER、ロス・アンデス大学、UNGRD)との個別の技術協議を実施しました。 UNGDRとの技術協議では、コロンビア側にて作成済みのポータルサイトに掲載する情報等について議論しました。 また、日本側にて開発した「建物被害予測システム」をIDIGERに導入するため、技術指導を行ないました。
2019年10月22日~10月25日
東北大学・越村教授がコロンビアに派遣されました。
10月22日~25日、津波グループの東北大学災害科学国際研究所・越村教授がコロンビアに派遣されました。 10月24日にコロンビア海洋セミナー(10月22~25日にバランキージャ市・アトランティコ大学にて開催)にて基調講演を行ない、プロジェクトの成果について報告しました。また、東日本大震災での事例を挙げながら、津波防災の重要性、避難時の心構え等について説明しました。 一般市民や学生の参加者も多く、大変参考になったとの声が聞かれました。
2019年9月10日
東京工業大から専門家2名がコロンビアに派遣されました。
9月10日~9月15日、強振動グループの東京工業大学・山中教授、地元准教授がボゴタ市を訪問しました。滞在期間中、各関係機関(SGC、IDIGER)との技術協議を実施しました。また、IDIGERが管理するボゴタ市の強振動観測ステーション12ヶ所を視察し、加速度計の設置状況などについてアドバイスを行ないました。 9月13、14日には、ボゴタ市南部のエントレ・ヌベス公園、東部のモンセラテの丘を訪問し、ボゴタ盆地の全景を観察しました。
2019年8月21日
第5回合同調整会議を開催しました。
ロス・アンデス大学にて、第5回合同調整会議(JCC)を開催しました。日本側からは16名、コロンビア側からは各研究機関・大学などから60名を超える参加者がありました。
2019年8月10日~8月24日
名古屋大学・東北大学・防災科学技術研究所から専門家10名がコロンビアに派遣されました。
8月20日に在コロンビア日本大使館を表敬訪問し、プロジェクトの進捗報告を行ないました。翌8月21日には、ロス・アンデス大学にて、プロジェクト4年目の合同調整員会が開催さしました。両国関係者80名が参加し、各グループでの技術協議にて確認されたプロジェクト4年次の活動進捗、最終年となる5年次の活動計画などについて確認しました。また同日午後にはJSTの最終評価を兼ねた研究報告会を行いました。  JCCの開催に先立ち、8月中旬より日本側研究者10名と名古屋大学に留学中のコロンビア人研究者2名がコロンビアへ出張し、SWIFTを用いた情報発信システムの構築、ボゴタ市内の微動観測等の共同研究、関係各機関との技術協議を実施しました。また、GPSグループはカルダス県、トリマ県にて野外調査を行ないました。
2019年6月3日~6月5日
東北大学から専門家2名がコロンビアに派遣されました。
6月3日~5日、津波グループの東北大学災害科学国際研究所の越村教授、 Mas Erick准教授がコロンビアに派遣されました。6月4日~5日の2日間、国立コロンビア大学図書館にて、 コロンビア側の関係機関との技術協議を行ないました。各機関の代表者からの研究の進捗報告の後、 プロジェクト最終年の活動について話し合いました。今後は研究結果の取りまとめを行い、 学術誌への論文発表、学会やセミナーでの発表を実施します。 直近では、10月にバランキージ市で開催される「コロンビア海洋科学技術セミナー」への参加を計画しています。
2019年3月17日~3月25日
名古屋大学・伊藤准教授がコロンビアへ派遣されました。
名古屋大学・伊藤准教授がコロンビアに派遣されました。コロンビア地質調査所(SGC)にて 地殻変動(GPS)グループと共同研究を行ないました。また、3月21日にSGCマニサレス観測所で開催された火山セミナーに参加しました。 3月23~24日には、カリブ海沿岸のカルタヘナ市のGSPステーションを視察しました。
2019年2月28日~3月18日
名古屋大学・防災科学技術研究所から専門家等5名がコロンビアに派遣されました。
2月28日~3月15日まで、名古屋大学から熊谷教授、吉本研究員、博士課程の学生2名が コロンビアに派遣されました。コロンビア地質調査所(SGC)にて、高度即時震源解析システム(SWIFT)を 活用した情報発信システムにかかる技術移転を行ないました。また、3月11日にロス・アンデス大学、3月15日にSGCにてセミナーを開催し、 吉本研究員が「エクアドル・コロンビア沈み込み帯における新たな大地震発生モデル」について発表を行いました。   3月10日~18日まで、防災科学研究所のネルソン・プリード主任研究員が、コロンビアへ派遣されました。 SGC及びロス・アンデス大学の研究者と共にボゴタ市内の微動観測を実施しました。 3月15日にはSGCの大講堂にて活断層と強振動にかかるセミナーを開催しました。
 
2018年12月3日~12月8日
東京大学から専門家2名がコロンビアに派遣されました。
東京大学地震研究所の市原准教授、金子助教がコロンビアに派遣されました。12月4日~7日、 コロンビア地質調査所(SGC)・マニサレス観測所を訪問し、SGC研究者との共同研究や技術協議を実施しました。技術協議には、 プロジェクトの研究対象都市であるパスト市、ポパヤン市のSGC研究者も参加しました。
2018年11月7日~11月8日
東北大学等から専門家2名がコロンビアに派遣されました。
11月7日~8日、東北大学災害科学国際研究所の越村教授、株式会社ハイドロ総合技術研究所の川崎氏が コロンビアに派遣されました。1日目は東北大学災害科学国際研究所のMas Erick助教とテレビ会議を結び技術協議を実施しました。 2日目は川崎氏が講義を行い、ハイドロ総合技術研究所が開発した津波シミュレーションシステムの活用例を紹介しました。 また、今後の活動計画と研究成果の取りまとめ方について議論を行ないました。  
2018年8月27日~9月14日
名古屋大学・東京工業大学・東北大学・広島大学・防災科学技術研究所から専門家10名がコロンビアに派遣されました。
8月28日に在コロンビア日本大使館を表敬訪問し、プロジェクトの進捗報告を行ないました。9月7日には、両国関係者90名余りが参加し、第4回合同調整員会(JCC)を開催しました。各グループの代表よりプロジェクト3年目の研究結果を発表した後、関係機関の代表者が協議議事録(ミニッツ)に署名を行いました。  JCCに先立ち、8月下旬から日本側研究者10名と名古屋大学在学中のコロンビア人留学生2名がコロンビアへ出張し、SWIFTを用いた情報発信システムの構築、活断層調査等の共同研究、関係各機関との技術協議を実施しました。また、昨年に引き続き、エクアドル地質物理研究所(Instituto Geofísico)のWilson Acero氏がコロンビアを訪問し、コロンビア地質調査所(SGC)スタッフ、日本側研究者と共にSWIFTシステムの構築にかかる作業を行ないました。  
9月7日にボゴタ市内の会議場にて、第4回合同調整会議(JCC)を開催しました。日本側からは15名、コロンビア側からは各研究機関・大学などから80名を加者がありました。
9月5日~9月13日、防災情報グループの東京工業大学・松岡教授、広島大学・三浦准教授、防災科学研究所・近貞研究員がコロンビアへ出張しました。滞在期間中、グループの全体会議、各関係機関(ロス・アンデス大学、IDIGER、UNGRD、SGC)との個別の技術協議を実施しました。技術協議では、松岡教授より防災情報ポータルサイトやウェブ・マッピングシステムについてプレゼンテーションを行なった後、コロンビアに導入する際の各機関の役割等について協議を行ないました。


2018年7月5日~7月6日
東北大学等から専門家3名がコロンビアへ派遣されました。
7月5日~6日、東北大学災害科学国際研究所の越村教授、Erick MAS助教、株式会社ハイドロ総合技術研究所のYE Juan氏がコロンビアに派遣されました。初日は、津波グループのコロンビア側関係機関より活動の進捗報告を行ないました。2日目は、YE Juan氏を講師に津波シミュレーションの3次元可視化システムに関するワークショップを行ないました。同日は各機関より研究者が10名ほど参加し、サンプルデータを用いてシステム運用の演習を行ないました。
2018年3月19日~3月26日
名古屋大学・伊藤准教授がコロンビアへ派遣されました。
名古屋大学・伊藤准教授がコロンビアに派遣されました。コロンビア地質調査所(SGC)にて、地殻変動グループとともに共同研究を行ないました。
2018年3月1日~3月16日
名古屋大学・東京大学・防災科学技術研究所から専門家4名がコロンビアに派遣されました。
3月1日~16日まで、名古屋大学から熊谷教授、吉本研究員がコロンビアに派遣されました。コロンビア地質調査所(SGC)にて、高度即時震源解析システム(SWIFT)等の地震・火山の監視・情報発信システムにかかる技術移転を行ないました。また、3月5日にはカルダス県ネバド・デル・ルイス火山巡検を実施しました。今回の派遣には名古屋大学の学生3名(博士課程2名、修士課程1名)が同行し、プロジェクト対象火山の観測・解析にかかる共同研究を行ないました。3月8日には、日本人学生2名が発表者となり、コロンビアのガレラス火山やエクアドルのトゥングラワ火山等を対象とした研究についてのセミナーを実施しました。   3月4日~7日まで、東京大学の市原准教授がコロンビアへ派遣され、SGCマニサレス観測所にて、火山監視にかかる共同研究を実施しました。   3月7日~16日まで、防災科学研究所のネルソン・プリード主任研究員が、コロンビアへ派遣されました。SGCの研究者と共に、ボゴタ市の南へ70kmに位置するボカ・グランデ湖周辺の活断層調査と微動観測を実施しました。
2017年9月7日
ボゴタ市近隣地域にて活断層の調査を実施しました。
東北大学・災害科学国際研究所の遠田晋次教授、防災科学技術研究所のネルソン・プリード主任研究員を中心とする活断層グループのメンバー9名が、ボゴタ市から南東におよそ30Kmに位置するカケサ市周辺の活断層調査を実施しました。翌9月8日には、SGCにてコロンビア側研究者より、プロジェクト2年目の活断層グループの研究成果についての報告がなされました。
2017年9月6日
第3回合同調整会議を開催しました。
国立コロンビア大学図書館にて、第3回合同調整会議を開催しました。日本側からは16名、コロンビア側からは各研究機関・大学などから70名を超す参加者がありました。        
2017年8月31日~9月1日
エクアドル地球物理研究所よりWilson Acero氏がコロンビアに派遣されました。
エクアドル地質物理研究所(Instituto Geofísico)より、Wilson Acero氏がコロンビア研究所(SGC)へ派遣されました。初日の8月31日に、SGC内のIT技術者などに対し、SWIFTシステムによる観測データをTwitterなどのSNSを用いてリアルタイムに情報発信する技術についてセミナーを実施しました。セミナーの後は、活発な意見交換がなされました。
2017年8月29日~9月15日
名古屋大学・東京工業大学・東北大学・広島大学・防災科学技術研究所から専門家13名がコロンビアに派遣されました。
9月5日にボゴタ市内の国立コロンビア大学図書館講堂にて、プロジェクトの中間評価会が開催されました。日本側、コロンビア側の各グループの代表者から、2年間の活動の成果が発表されました。翌9月6日、両国関係者80名余りが参加し、プロジェクト3年目の合同調整員会が開催されました。各グループでの技術協議にて確認されたプロジェクト2年目の活動進捗と3年目の年間活動計画などを含めた議事録に関係機関の代表者が署名を行いました。また、津波グループのパイロット都市をカルタヘナからサン・アンドレス島に変更することが承認されました。 合同調整員会に先立ち、8月下旬から日本側研究者13名がコロンビアに出張し、SWIFTを用いた情報発信システムの構築、活断層調査、微動観測等の共同研究を実施しました。                                
2017年4月5日      
エクアドル・コロンビア沈み込み帯における新たな大地震発生モデルを提案(日本語英語
2017年3月14日~3月16日      
エクアドルのキト市にて国際ワークショップが行われました。        
2017年3月14日~16日、エクアドル・キト市の国立理工科大学にて、Recent Advances in Earthquake, Tsunami, and Volcano Monitoring, Hazard Evaluation, and Disaster Management in Latin America(地震・津波・火山監視、ハザード評価、災害マネジメントの中南米地域における進展)と題した国際セミナーが行われました(講演プログラムはこちら)。 エクアドルのJICA技術協力プロジェクト「津波を伴う地震のモニタリング能力強化」の終了に合わせて行われたもので、日本側からは当プロジェクト関係研究者の他、ペルー、メキシコ、チリSATREPS関係者が参加しました。 コロンビアからはプロジェクトの関係機関から15名が参加しました。開催国エクアドルの他、メキシコ、ペルー、チリ、コスタリカから研究者が参加し、合計で60名あまりの参加がありました。 ワークショップでは、JICA技術協力プロジェクトをはじめ、各国で行われている、また終了したSATREPSプロジェクトの概要説明に始まり、各研究者が地震・火山モニタリング、GNSS観測、強震動、津波、災害情報・教育に関してプレゼンテーションを行いました。さらにラテンアメリカ諸国の今後の連携について協議が行われました。 ワークショップの最終日にはコトパクシ火山への巡検が行われ、同火山の過去の噴火活動や火山監視の状況について理解を深めました。                        
       
2017年3月9日~3月21日      
東京工業大学・広島大学・千葉大学・防災科学技術研究所から専門家6名がコロンビアに派遣されました。        
3月14日〜16日のエクアドル・キト市における国際ワークショップに先立ち、東京工業大学の松岡准教授、 翠川教授、広島大学の三浦准教授、千葉大学の山崎教授、防災科学技術研究所のネルソン・プリード主任研究員および山本研究員の6名が コロンビアに派遣されました。3月10日にはコロンビア地質調査所(SGC)にてこれまでの研究の進捗の説明を行ったあと、 ボゴタ市の土地台帳管理局でボゴタ市危機管理局(IDIGER)、ロスアンデス大学研究者と協議を行いました。 また、11日にはボゴタ市内でSGCおよびIDIGERの研究員とともに微動アレー観測を行い、また昨年供与した加速度計の設置状況について巡検を行いました。           
               
2017年3月1日~3月12日      
名古屋大学から3名コロンビアに派遣されました。        
3月1日〜12日まで、名古屋大学から熊谷教授、前田助教、吉本研究員がコロンビアに派遣されました。コロンビア地質調査所(SGC)で地震および火山監視のためのサーバーの設定、SGCマニサレス観測所にて火山グループのコロンビア人研究者に技術指導を行いました。        
               
2016年11月18日~12月4日      
ボゴタ市危機管理局研究員Libardoさんが東京工業大学と広島大学で研修を行いました。    
防災科学技術研究所を訪問し、施設の概要や地震観測網に関する研究内容について説明を受けました。(11/22)

奥村組技術研究所における免震ビルの自由振動実験および施設を視察。(11/22)        

東工大にてコロンビア地震および被害推定システムに関する研究打合せ。(11/24)         

東工大の高層建物の免震装置の見学。(11/25)         

広島大にて建物被害推定手法について研究打合せ。(11/28)        

熊本地震の建物被害を視察。(12/3)         

2016年11月17日~11月22日      
名古屋大学の鷺谷教授がコロンビアに派遣されました。
11月18日、21日、22日にコロンビア地質調査所(SGC)設立100周年を記念した地球力学・GNSSに関するワークショップが行われ、鷺谷教授の他、米国、ベネズエラ、コロンビア国内の大学、SGCなどの研究者が講師として、それぞれのテーマに関する講義を行いました。SGC、コロンビアの大学生など、約40名の参加がありました。 その他、SGCの地殻変動グループに指導を行いました。                  
2016年8月25日       
8/12に行われた合同調整会議の記事が、ボゴタ危機管理局のHPに掲載されました。 リンク先
記事の要約は以下の通りです。

8月12日に第2回合同調整員会が開催された。これは国際協力機構、コロンビア地質調査所、コロンビア危機管理庁、コロンビア国際協力庁、ボゴタ市危機管理局、コロンビア海洋研究機構、国立コロンビア大学およびロスアンデス大学が署名した科学技術協力プロジェクト(2015年協定第416号)の進捗を確認するためのものである。 プロジェクト期間中、下記の活動が行われた。 ・速度型強震計3台、広帯域地震計2台、空震計5台他が地震・火山活動モニタリングのためコロンビア地質調査所に供与された。ボゴタ市危機管理局には加速度計5台が供与されたが、これらは既に設置済で稼働中である。 ・GPSデータを使用したコロンビア内陸地方における地殻運動のブロックモデルの展開 ・微動アレー観測を基にしたボゴタ盆地におけるS波速度構造の推定 ・ボゴタ市における震動の迅速な推定モデルおよびハザードマップの展開 ・コロンビア人研究者5名の日本への業務出張、コロンビアでのセミナー・ワークショップをはじめとしたコロンビア側機関への知識・技術移転 など この科学技術協力プロジェクトは、モニタリング、モデリング能力の向上、危機評価および情報伝達の強化を目指すものである。
2016年8月1日~8月20日
名古屋大学・東京大学・東北大学・千葉大学・広島大学・建築研究所・防災科学技術研究所から専門家13名がコロンビアに派遣されました。
8月12日にボゴタ市内のホテルにてプロジェクト2年目の合同調整員会が開催されました。日本側からは12名、コロンビア側からは各研究機関・大学から60名を超す参加者がありました。 12日午前は各グループに分かれてプロジェクト1年目の進捗状況及び2年目以降の計画の確認などを行いました。午後からは日本側、コロンビア側の各グループの発表のあと、コロンビア地質調査所長の出席のもと、プロジェクトリーダーである名古屋大学熊谷教授・コロンビア側代表のマルタ・カルバチェGeohazards部長が年間報告を行い、関係機関が年間計画などを含めた議事録に署名を行いました。 合同調整員会に先立ち、8月初旬から日本側研究者13名がコロンビアに出張し、コロンビア側研究者との合同フィールド調査や、セミナー・実習などを行いました。

                                
2016年7月14日
本プロジェクトの活動が「ODA見える化サイト」で紹介されました。
リンク先


2016年6月28日
ボゴタ危機管理庁(IDIGER)に加速度計(5台)等が本プロジェクトを通して供与されました。これらの加速度計はボゴタ市における強震観測を強化するために用いられます。機材供与式の様子は下記のホームページの記事(スペイン語)をご覧ください。リンク先
記事の要約は以下の通りです。

国際協力による危機管理の能力向上
ボゴタ危機管理庁(IDIGER)にて、「コロンビアにおける地震・津波・火山災害の軽減技術に関する研究開発プロジェクト」のミーティングが行われた。このプロジェクトは2015年7月24日の協定416号によるもので、国際協力機構(JICA)、コロンビア地質調査所(SGC)、IDIGER、コロンビア危機管理庁(UNGRD)、コロンビア海洋機構(DIMAR)、国立コロンビア大学及びロスアンデス大学が5年の期間で行う。その目的はコロンビア共和国における危機管理能力の向上である。

ボゴタ市では、地震の際のモニタリング、モデリング、危険評価及び災害情報伝達の能力向上が期待されている。このため、地震災害知識やその分析方法などについての状況を把握するため、JICAがIDIGERを訪問した。

協定では、地震の脅威に対する条件の再評価、サバナデボゴタの堆積層の地震応答に関する区画分けの更新などが計画されており、リアルタイムのモニタリング能力のため、加速度計5台とソフトウェアが供与された。これら加速度計はボゴタ加速度計ネットワークに組み入れられることとなる。

2016年4月19日
エクアドルで2016年4月16日23時58分(世界標準時)に大地震が発生しました。 コロンビアの広帯域地震観測網のデータを用いて高度即時震源解析手法 (SWIFT)により震源解析を行いました。その結果、震源位置はエクアドル沿岸 部の深さ 25 km、逆断層型のメカニズムで、モーメントマグニチュード(Mw) 7.7、破壊の継続時間は30秒と推定されました。
 

赤星が推定された震源位置を示す。





左上が推定されたメカニズム、右上が震源時間関数(青線)、下の波形は 黒線が観測波形、赤線が合成波形を表す。




グローバル地震観測網(IRIS)のデータを用いてこの地震のすべり分布を推定 しました。その結果、南北方向に約 100 km の領域で、最大 3 m 程度のすべり が起こったと推定されました。被害が大きいペデルナレスの下で大きなすべりが 求まりました。        
黄星が破壊の開始点,赤いコンターがすべり量0.5m間隔を示している

       
(a) モーメント速度関数.(b) 仮定した断層面のメカニズム解とその走向,傾斜,すべり角.(c) 断層面上のすべり量分布


       
観測波形(太線)と理論波形(細線)の比較


解析データ・解析条件:
・IRIS-DMC から震央距離 30-100°の広帯域地震計記録P波上下動25観測点を使用。
・周期 1-250 秒のバンドパスフィルターを適用。
・Kikuchi and Kanamoriの遠地実体波解析プログラムを使用。
・速度構造は IASP91(Kennett and Engdahl, 1991)を使用。
・剛性率は 30 GPa を仮定。
2016年3月5日~3月10日
建築研究所から専門家(藤井雄士郎主任研究員)がコロンビアに派遣されました。
ボゴタ市内にある国立コロンビア大学(UNC)の会議場において,津波シミュレーション及び津波波源モデルの推定法の講義実習を行ないました。UNC,コロンビア地質調査所(SGC),コロンビア海洋研究機構(DIMAR),コロンビア危機管理庁(UNGRD)から合わせて10数名の参加がありました。  

建築研究所 藤井主任研究員と参加者の皆さん
    
2016年2月28日~3月13日
名古屋大学から専門家(熊谷博之教授、伊藤武男講師、前田裕太助教、吉本昌弘研究員)がコロンビアに派遣されました。
名古屋大学の熊谷博之教授、伊藤武男講師、前田裕太助教、吉本昌弘研究員がコロンビア地質調査所(SGC)に滞在し、下記の活動を行いました。

高度即時震源解析システム(SWIFT)の導入を行い、SGCが運用する広帯域地震観測網のデータを用いて震源メカニズム(CMT)の推定が出来るようになりました。


ネバド・デル・ルイス火山の監視高度化のために、高周波地震波振幅を用いた自動震源決定システム(ASL)等の導入を行いました。


SGCが運用するGNSSデータの解析を行い、ブロック運動モデルの構築に着手しました。
       
2014年9月23日~10月5日
コロンビア現地調査を行いました。
コロンビア地質調査所にてメンバー集合写真

ミニッツ調印式

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