トピック2 白馬岳地域の地質構造
(独)産業技術総合研究所地質調査総合センター(旧地質調査所)の5万分の1「白馬岳」図幅の調査によって新事実が明らかになりました。
発見1:
白馬岳地域の地層は付加体ではなく、飛騨外縁帯の正常堆積層である。
発見2:
蛇紋岩メランジュの岩塊とされていたはんれい岩は、飛騨外縁帯正常堆積層に貫入している。
発見3:
飛騨ナップの運動による雑多な地質岩塊を含む蛇紋岩メランジュではなく、飛騨外縁帯正常堆積層に蓮華帯の超苦鉄質岩が衝上断層でかさなり、その後の高角度断層活動で一部蛇紋岩メランジュが形成されている。
これらの成果により、竹内ほか(2004)は日本地質学会論文賞に選ばれました。