ある変数に格納されている数値がプログラム中で一切変更されない場合、PARAMETER文を使うと便利なことが多い。たとえば、配列のサイズをまとめて変更する場合などに有効である。PARAMETER文で設定された変数は変更できない。コンパイル時に数値が格納される。PARAMETER文は宣言文なので、implicit noneやreal*8と同じく文頭におかれる必要がある。
例:implicit none integer NX_MAX,NY_MAX parameter (NX_MAX=130) parameter (NY_MAX=130) integer cell(0:NX_MAX+1,0:NY_MAX+1) integer cellnew(0:NX_MAX+1,0:NY_MAX+1)この例は次のセクションで用いる。
1970年に,ケンブリッジ大学のコンウェイによって作られたゲームである.二次元の碁盤の目を考える.それぞれのセルは二つの状態をとることができる.ここでは1(生)と0(死)とする.
正方形に碁盤の目は切られているので,周囲にマスは8個ある.
ライフゲームはあるステップから次のステップへの変換ルールを与えることで進行していく. そのルールは以下のとおり.
横一列に生きたセルが3つ並んだパターン(ブリンカー)はその後どのような進化をするだろうか?
4 <= 生きているセルの数 10 11 11 11 12 11 13 11 <= 生きているセルの座標(x座標,y座標の順)とする. したがって, データの読み込みは以下のようにすること.
read(1,*) ncell do i=1,ncell read(1,*) nx,ny cell(nx,ny)=1 enddo
write(1,*) ' 'と空白を書き込むことにより一行の空行を作っておくこと. こうしておくとアニメーションがgnuplotで観察できる. つまり、出力されるデータの内容は以下のようになる。
11 10 12 14 15 15 15 15 15 23 14 24 12 12 12 22 11 11 10 19 12 12
gnuplot> n=0 gnuplot> load 'anim.txt'ここで,anim.txtの中身は以下のとおり.
set xrange [0:101] set yrange [0:101] if (n>ループ回数) exit p "ファイル名" every :::n::n print n pause 0.1 n=n+1 reread"ファイル名"に結果を出力したファイル名を記入すること.ループの回数を"ループ回数"に記入すること.xrange, yrangeの範囲はNX_MAX, NY_MAXと同じにすること.
ライフゲームは極めて単純な規則からなっているにも関わらず、極めて多様なパターンを生み出す. 単純な例から順番に見ていってほしい.