この実習では以下の要領で成績を評価します.
UNIX系のOSで使われる代表的なエディタにはviとemacsがあります.viはどのUNIX系のOSでも必ず用意されている基本的なエディタです.システム管理者には必須であり,またなれると使いやすいエディタです. ここではもう一つの代表的なエディタであるemacs(イーマッックスと読む)を使います.
画面下部にはさまざまなアプリケーションへのショートカットキーが並んでいます.これらの中にペンの絵がついている青いアイコンがあります.このボタンを押せばEmacsが 起動します.
以下で C-x とは CTRLキーを押しながら「x」キーを押すことを意味します. 次の3つは最低限覚えましょう!
ここで練習をしてみましょう. test.txtというファイルを開いてください. 今の場合, test.txtはまだ存在しません. その場合は新たにファイルが作成されます. 開くことができたら, ローマ字を入力してみましょう. 日本語も入力できます. 日本語を入力するためには, 「かな」ボタンを押す(英数字に戻すには「英数」)か,アップルキーとスペースを同時に押すと入力できるようになります. 一通り書いたらセーブしてみましょう.
昔は大型コンピュータ(メインフレーム)で作業をしていました.本来はそこにある専用端末で操作をするのですが,それは面倒ですから手元にあるコンピュータで作業をしたいと考えます.そこで専用端末を模擬したソフトウェアを手元のコンピュータで動作させ,まるでメインフレームの専用端末を使っているのと同じ環境を実現するのが端末エミュレータです.
本実習ではXターミナル(xterm)を使います.画面一番下にXと書いてあるアイコンがあります.一度クリックしてください.
本実習でははコマンドを入力することによってプログラムを動作させます.し たがっていくつかのコマンドを覚える必要があります.また,データが格納され ている構造を知っておく必要があります.
本実習でとりあえず覚えてもらいたいコマンドは以下の通り:
pwd | いま自分がいるディレクトリ名の表示 |
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cd ディレクトリ名 | ディレクトリ間の移動 |
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cd Mail | Mailディレクトリに移動 |
cd ../ | 一つ上のディレクトリに移動 |
mkdir ディレクトリ名 | ディレクトリの作成 |
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mkdir hoge | hogeディレクトリを作成 |
rm ファイル名 | ファイルの削除 |
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rm hogehoge | ファイルhogehogeを削除 |
ls | ファイルのリスト表示 |
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毎週必ず行なう手順を示します.
こうしておくと後で見返すことが容易にできます.
次のプログラムをEmacsで書いてみましょう.ren.fという名前でさきほど作成したディレクトリの中に保存してください.
c program 08/10/2 real*8 a,b,c a=1.D0 b=2.D0 c=a+b write(6,*) a,b,c end
まず覚えてほしいフォートランのきまり:
さて作成したプログラムはこのままでは計算機は理解できません. 実行形式(バイナリ)に変換する必要があります. この操作をコンパイルと呼びます. コンパイルはエディタ上ではできません. 端末エミュレータ上で入力します.
g77 ren.fで行われます.するとa.outと言うファイルが作成されます.以下のコマンドで実行してみましょう.
./a.out
real*8 a,b real c integer n a=2.1D0 b=2.1 c=2.1 n=2.1 write(6,'(D24.16,1x,D24.16,1x,D24.16)') a,b,c write(6,'(I3)') n endモニタ上の表示はどうなったでしょうか? 何桁目まで正しく表示されていますか? nの表示はどうなっていますか? 再度注意点をまとめると:
c program 2 08/10/2 real*8 a,b,c,d a=1.D0 b=2.D0 c=a+b read(5,*) d write(6,*) d write(6,*) a,b,c endと変更して実行してみよう.
open(1,FILE='test.dat')を追加してください. こうするとその後write(1,*)とすることによりtest.datに結果が 出力されます.番号に6(モニタ),5(キーボード)は使ってはいけない.これは標準入出 力の番号である.
この実習ではメールのやり取りにThunderbird(サンダーバードと読む)を使います.使う前に初期設定が必要です.情報メディア教育センターのトップページから,「メーラー(Thunderbird)の設定」へ進み,初期設定を行って下さい.
初期設定ができたら,城野あてにメールを出してください. アドレスは:sirono@eps.nagoya-u.ac.jp です.
作業が終わったら必ずログアウトすること.次の人が使えません.
左上のアップルマークをクリックするとメニューが表示されます.その中から ログアウトを選択してください.
レポートは毎回とも城野,朝倉にメール で送ること.二人以上に同時にメールを送るときは sirono@eps.nagoya-u.ac.jp,asakura@eps.nagoya-u.ac.jpとコンマをつけて並べれば良い.