Nabe Kai Seminar No.5

2001年度 大学院講義 第5回(11月1日)

ひさびさの講義でした.本日の大学院講義は,「質問の答え方」というこ とをレポートの発表いう形で参加者に紹介いただきました.「質問に対す す答え方」について3分程度で講演してもらい,その講演に対する質問を 聴衆から受けて,答え方を実践する,という形式で授業を進めました.

まずは,カワムラーが,柄にも無くテクニッ ク論を展開,川田せんせより「実践できるの?」と突っ込まれてしまった. ディベート必勝法ではなく,why?を探求する研究者の真剣勝負の心得だから 技巧に走っても逆効果と知るべし.

続いて,青木青年がおじさん教授の薫陶よろ しく,「これが面白いんや」,「言葉の定義をはっきりさせないかん」, 黙らず何かブツブツ言うというような秘訣を開陳した.舞い上がらずに相手の 質問に集中し,その意図を汲むことが肝要じゃないかな.

いよいよ真打ち登場で,川田せんせが小噺,コント取り交ぜて, 質問の答え方を熱弁!その語り口にマリア様は絶句.「対流ぐるぐるが見え てうれしい」は至言.テーブルバンバン氏に臆せずやりあう心臓が必要か.

とりは,マリア様がカテゴリー論を展開. 内容を踏まえた上での反論には,「質問者は完全に敵意を持っていると思って 徹底交戦の立場をとりたい.」とブッシュ顔負けの大見得も.段構え攻撃には 「石橋を叩いて渡る」慎重さで対抗とか.そうかな?のせられちゃえばいいじゃ ない,石橋もどきが泥の橋でお池にはまっても,その手口の見事さに感動する って手もあるんじゃないかな.質問タイムでへこまされたって失うものはわず か,でもその時間を無駄にして,有益なコメントや批判や違った見方を受け取る チャンスを逃すのは,あまりにもったいないよ.

というわけで,みんなもっと質問タイムを楽しもう.意地悪質問の裏にある 穿った見方を盗んじゃえ.テーブルバンバン氏を1分以内に笑わせたれよ. そして,真理を求めて貪欲になろう.これが質問の答え方の極意じゃ.

以上で,めでたく講義編は終了,なべ会打ち上げを別途企画することと なった.今回の発表で優勝者には私がメシをおごることにしていたが, まあ,みなさん健闘でしたので,ホームパーティにでもいたしましょう.

でも,まだ終りじゃない.講義編のつぎは番外編ということで,各自の 研究紹介の会を企画します.ぜひ,講義の成果を生かして Let"s enjoy しましょ.


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