ピコ水力発電などの技術開発と木質バイオマスエネルギーやオフグリッド太陽光発電など自然エネルギーの普及を通した里山再生のための社会的施策について農山村をフィールドとして研究を行っています。
ピコ水力は農業用水路や沢水などの小さな流れでできる水力発電で、螺旋水車やそれを発展させて新たに発明された傘型螺旋水車などの開発をやっています。また、木質バイオマスを利用するための森林計画づくりやオフグリッド(自立型)太陽光発電の普及のための研究を行っています。
自然エネルギーを普及させるには豊富な自然資源が存在する農山村が持続しなくてはいけないものの、人口減少と高齢化によって集落消滅が進む事態に直面していることを知りました。そこで、現在は愛知県豊田市の農山村部を主なフィールドに、若者の移住支援を中心にした農山村地域再生の研究および実践に取り組んでいます。移住支援のため、木を伐りだすところからはじめて皆で住宅を建設するプロジェクト「千年持続学校」の企画運営など実践的な取り組みを行っています。2013年に立ち上がった豊田市おいでん・さんそんセンターの移住・定住専門部会長として行政や住民とともに定住支援の方策について調査・提言活動を行っています。
2014年からは大学と社会との連携を進める名古屋大学・臨床環境学コンサルティングファームが立ち上がり、その部門長として、自治体や企業、NPOに対して持続可能な地域づくりのためのコンサルティング活動を進めています。