縞縞学の楽しみ


 

地球にはさまざまな縞模様があります。この縞模様からそれを形成した周期的なプロセスを解読しようとするのが、縞縞学です。特に私たちは、海底や湖底に堆積した堆積岩の縞縞から過去の地球環境変動のリズムとイベントを解読しようとしています。

28億年前の海底に堆積した縞状鉄鉱床(BIF)の蛍光X線画像と化学柱状図。鉄やカルシウムが濃淡の縞縞を形作っていることがわかります。これは堆積当時(28億年前)の地球の環境変動のリズムを表していると考えられます。(画像のたての長さは約18cm。)

走査型X線分析顕微鏡((株)堀場製作所 XGT−2000V)。縞縞記録の読み取り装置。上の蛍光X線画像はこの装置で測定しました。最大40cm×20cmの大きさの試料を空間分解能0.8mmで蛍光X線画像の計測ができます。


◆ 存否スペクトル解析法ってなに?

◆ P/T境界を含む層状石灰岩層の高分解能化学柱状図