2012年11月7日(水)14:00-16:00 東大小柴ホール 海とちきゅうのフロンティア
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ウォルター・H・ムンク教授 (Walter H. Munk)
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11月7日(水)14:00-16:00 入場:無料,開場:13:00- マントル掘削プロジェクトグループは11月7日(水)に東京大学小柴ホールにて「海とちきゅうのフロンティア」シンポジウムを開催いたします. 本シンポジウムには,50年前のモホール計画の発案者にして海洋物理学の権威であるWalter H. Munk教授(スクリプス海洋研究所)を招聘いたします.教授は,来日時95歳とご高齢ですが,心身ともにご健在です.京都賞受賞セレモニーに出席する前に東京大学小柴ホールにお越しくださり特別講演をしていただけることになりました.マントル掘削にかかわることばかりでなく,教授のご専門である海洋物理学全般からの内容になる予定です. 司会:道林克禎(静岡大学)
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本シンポジウムはIODP掘削提案フィジビリティ研究の支援を受けています. |
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主な受賞と栄誉 |
ムンク教授は,50年余にわたり,海洋物理の多くの優れた先導的研究を行い,海洋科学に大きな影響を与え続け,その発展に多大な貢献をされました. 教授の業績は多数に及びます.例えば,黒潮など世界の主要な海洋大循環が海上を吹く風で駆動し,地球自転の効果と水平乱流を通した陸岸摩擦の効果で決まることを示され,観測された風の分布にもとずいて,亜寒帯寒流から赤道海流に至る現実の海流分布を見事に説明されました.また,大気や海洋の運動の影響による地球自転の不規則性を初めて明らかにするなど,この問題の研究に新時代を開き,著書「The Rotation of the Earth (1960)」はこの分野の必読の書となっています. 教授の研究対象は固体地球物理学にも向けられており,「モホール計画」として知られる海底掘削による地球マントルのサンプリングを提案されました.ここから現在の統合国際深海掘削計画(IODP)まで続く一連の国際的なプロジェクトに発展しています.そしてモホール計画は,日本が誇る地球深部探査船「ちきゅう」の誕生によって実現に向け大きく前進しています.
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