ハードロック掘削科学ワークショップ Autumn2020

日本のハードロック掘削計画をScience Framework 2050で加速させる
(2020年11月21日 更新)

主催:名古屋大学・大学院環境学研究科岩石鉱物学研究室
共催 日本地球掘削科学コンソーシアム IODP執行部会マントル掘削ワーキンググループ
    JpGU固体地球科学セクションボードハードロック掘削科学フォーカスグループ
   海洋研究開発機構 海域地震火山部門

日時:令和2(2020)年11月20日−21日
場所:名古屋大学環境総合館レクチャーホールとZoomによるオンライン
その他:懇親会などはありません。

世話人:(代表)道林克禎・纐纈佑衣 事務:古川志保(名古屋大学環境学研究科・岩石鉱物学研究室)

9月のIODP Forumにおいて、2023年以降の国際深海掘削計画の基本方針となるScience Framework 2050が承認され、次のフェーズに移行する準備期間に入ろうとしています。今年12月のAGUでは特別セッションが企画されており、そのなかでSF2050に関連した国際的な議論が本格的に始まることが予想されます。

国内において、COVID-19の感染状況は10月まではやや落ち着いておりましたが、11月に入って第3波として拡大傾向にあります。そのため、本ワークショップについては、再度の延期もしくは中止も含めて検討してまいりましたが、今後の国際的なワークショップなどの場における議論に向けて、国内の関係者でSF2050のレビューと今後の展開について検討することは有益であると判断し、規模を縮小して開催することにいたしました。

開催方法は、若干名の現地会議と大多数のZoomによるリモート会議のハイブリッド形式です。愛知県の感染状況は首都圏を除くと高い傾向にあるため、原則リモート参加です。

本ワークショップでは、今後の活躍が期待される中堅~若手研究者から大学院生諸氏が、リモートではありますが、現時点における国内における活動状況を理解され、今後の新たな掘削提案や既存の掘削結果に基づく科学成果の創出につながることも期待しています。


ワークショップ記念写真(現地出席者6名、オンライン出席者~60名)
カメラ撮影時の設定を間違えたためこの画像のみ(申し訳ありません KM)


ワークショップ中の会場からオンライン講演を聴講している様子。

 
プログラム
 
11月20日 12:00-13:00 受付 12:30 Zoom配信開始
13:00-17:00
 

第1部 

13:00-13:15
道林克禎(名古屋大学)
趣旨説明、ハードロック掘削の系譜とScience Framework 2050の概要について

 

第2部 現行の日本からの掘削提案で挑む課題とScience Framework 2050

13:15-13:45
海野進(金沢大学)特別講演
ハワイ沖ノースアーチ上部地殻掘削計画
~地球深部探査船「ちきゅう」によるハワイ沖モホールのためのパイロットホール掘削〜

13:45-14:15
小原泰彦(海上保安庁/JAMSTEC/名古屋大学)特別講演
ゴジラメガムリオン掘削

14:15-14:45
佐野貴司(国立科学博物館) 特別講演
超オントンジャワ仮説の検証:地球最大の超巨大火山

14:45-15:15
森下知晃(金沢大学)特別講演
Bend-Fault Hydrology in the Old Incoming Plate (H-ODN)の科学目的と掘削戦略

15:15-15:25
道林克禎(名古屋大学)
前弧マントル掘削計画 Full Proposalに向けて

15:25-15:30
JpGU固体地球科学セクションボードハードロック掘削科学フォーカスグループ
研究奨励賞 授与式

 

第3部 ハードロック掘削の意義を大きく考えよう

15:30-16:15
巽好幸(神戸大学)招待講演
マントル掘削の意義:海惑星地球の進化を考える

16:15-17:00
黒田潤一郎(東京大学大気海洋研究所)招待講演
海洋リソスフェアと気候・海洋変動のリンクに関する考察

 
11月21日 09:00-13:00 08:30 Zoom配信開始
 

第4部 オマーン掘削プロジェクトの研究成果と今後の展開に向けて

09:00-09:45
高澤栄一(新潟大学)特別講演
オマーン掘削プロジェクトによる地殻ーマントル境界の掘削とその意義


09:45-10:30
片山郁夫(広島大学)特別講演
オマーン陸上掘削試料の船上物性データの解析:蛇紋岩中のクラック密度と形状の例

10:30-10:45
畠山航平・片山郁夫(広島大学)特別講演
地震波速度構造から推定される海洋リソスフェアの含水量


10:45-11:30
岡本敦(東北大学)特別講演
海洋リソスフェアの流体浸透と水素生成:
オマーン掘削コアCM1Aと数値モデルからの考察

11:30-12:00
田村芳彦(JAMSTEC) 特別講演
高速拡大域で形成されるモホの性質:
太平洋プレートとオマーンオフィオライトからの証拠

12:00-12:30
赤松祐哉・片山郁夫(広島大学)・利根川貴志(JAMSTEC) 特別講演
海洋モホ面の多様性に対するクラックの影響

12:30-13:00
森下知晃(金沢大学)特別講演
擬似海洋マントルと水の最初の接点:幌満カンラン岩体掘削


 
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 キャンパスマップ (マップのD2 環境総合館の1階です)
名古屋大学大学院環境学研究科 岩石鉱物学研究室