フィールド紹介 - モンゴル -

 モンゴルの地質について、その岩石の多様性に対して単純化した議論がなされる事が多々あります.国土が156万6500km2(日本の約4倍)と広大であることや、交通網が整っていないことから、調査が十分に行き届いていない点がその一因です.従って,モンゴルの地質には膨大な新知見が埋もれており,実際に今回の調査でも幾つかの新発見をすることができました.

 また、モンゴルでは金属資源や化石燃料が多量に産し、その地質学的背景を明らかにすることは世界経済にとって重要であり、鉱床の成因と地質の発達史の関連については学術的にも重要です.

 本プロジェクトは、モンゴル科学技術大学・富山大学・新潟大学との共同研究で成り立っており、調査・研究において多くの専門家の多様な視点を学ぶことができます.成果はKurihara et al.(2008)などがあり,今後も公表していく予定です.(プロジェクトリーダー:束田和弘(名古屋大学博物館).名称:モンゴルオホーツク海は存在したか?-ユーラシア大陸形成論に関して-)

 また、本プロジェクトでは2008-2011年度までのモンゴルでの地質調査を実施します.モンゴルで調査をしたい学生を歓迎します.気軽にテクトニクス研究室のメンバーに連絡を下さい.

(2008/8/20)

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