数値解析法及び演習 第十五回

テスト
  1. 16:00まで
  2. プログラム+答えの数値をメールで送ること
  3. ひとつのメールにまとめて送付すること

第一問(10点)

次の二階常微分方程式を,初期条件t=0でx=2.D0, dx/dt=0.D0で解くことを考える.


\begin{displaymath}
{d^2x\over dt^2}=-A\left(-12{1\over x^{13}}+6{1\over x^7}\right)
\end{displaymath} (1)

問題1:

x=2では右辺は負となるので,始めはxは小さくなる.その後どこかのxで右辺はゼロとなり,それよりもxが小さくなると右辺は正となる.右辺がゼロとなる座標を解析的(手で計算して)に求めよ.

問題2:

ルンゲクッタ法を用いてプログラムを作成し,横軸t, 縦軸xのグラフを作成する.異なるAの値を用いて計算を何回か行う.x=2の位置まで戻って来るのにかかる時間はAの何乗に比例するか?

プログラムと1,2の答えの数値を送ること.

第二問(10点)

次の積分を台形公式を用いて数値的に求めよ.積分区間を100分割すること.


\begin{displaymath}
\int_0^1 {2\over \sqrt{\pi}}\exp(-x^2) dx
\end{displaymath} (2)

プログラムと解の値を送付すること

第三問(10点)

次の月の地殻厚データを用いて,各経度における赤道の地殻厚を算出し, 最大値とその経度を算出せよ. 地殻厚データは,緯度方向は-89.75 度を始点として0.5 度おき (180度÷360pixel=0.5度/pixel)に89.75 度まで,経度方向には 0.25 度から0.5 度おき(360度÷720pixel=0.5度/pixel) に359.75 度までのデータとなっている. ここでは緯度-0.25 度と0.25 度の値の平均を赤道の値とする.

月周回衛星「かぐや」全球地殻厚マップデータ
ファイル名:crust-basalt_mac_720x360.raw
バイト数:2 (16 bit)
画像サイズ:720 (横) x 360 (縦) x 1 (バンド数)
ヘッダーサイズ:0
バイト順序:intel
第11回の講義(2015/12/17)に配布済み.またはこちらよりダウンロード可能.
プログラムと答え(地殻厚の最大値,その経度)を送ること

第四問(10点)

問題1:

1次元のランダムウォークを考える.各タイムステップ毎に0から1までの乱数を振って0.5よりも小さければ-1, 大きければ+1だけ球がx軸上を移動する.1000個の球を考え,すべての球は始めはx=0にいるものとする.プログラムを作成し,次の和がタイムステップ数の何乗に比例して増加するか答えよ.


\begin{displaymath}
\sqrt{\sum_{i=1}^{1000}x_i^2}
\end{displaymath} (3)

問題2:

前問において,タイムステップ10回につき1回,もしx>0ならx=x-1, x<0ならx=x+1と球の位置を強制的に移動させたとする.その場合に上の和はどのように時間進化するか答えよ.

プログラムと答えの数値(問題1),文章(問題2)を送付すること

第五問(2点)




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