数値解析法及び演習 第十四回

テスト
  1. 16:00まで
  2. プログラム+答えの数値をメールで送ること
  3. ひとつのメールにまとめて送付すること

第一問(10点)

次の連立常微分方程式を解くプログラムを作成せよ.初期条件をt=0.D0でx=1.D0, y=0.D0とする.時間ステップ dt=1.D-1 とする.プログラム内でファイルにx, y, tを出力し,それをgnuplot上で横軸x, 縦軸yのグラフにする.グラフの形をgnuplotで確認し,その形とプログラムを送付すること.


$\displaystyle {dx\over dt}$ $\textstyle =$ $\displaystyle f(t,x,y)=y$  
$\displaystyle {dy\over dt}$ $\textstyle =$ $\displaystyle g(t,x,y)=-x$ (1)


第二問(10点)

次の積分をシンプソン則を用いて数値的に求めよ.積分区間を100分割すること.

プログラムと解の値を送付すること


\begin{displaymath}
\int_0^1{1\over \sqrt{1+x^2}}dx
\end{displaymath} (2)


第三問(10点)

次の行列Aの逆行列を数値的に求め,さらにその逆行列ともとの行列Aとの積を求めよ.

行列A
1.D0 2.D0 3.D0
5.D0 6.D0 7.D0
9.D0 1.D0 2.D0
プログラムと行列を二つ(逆行列と,その逆行列と元の行列の積の行列)送付すること

第四問(10点)

第十回の講義(12/12)において配布した
・月衛星「かぐや」地形カメラ全球データ(tco_1440x720.raw)
・月衛星「かぐや」全球地殻厚データ(crust-basalt_mac_1440x720.raw)
を用いて下記の問いに答えよ.

月の海は,マントルの岩石が溶けて表面に噴出してできた領域である.月のマグマの密度は地殻の密度よりも大きいため,もしマグマが浮力のみで表面まで上昇するとすると,選択的に地殻が薄い領域でマグマ噴出が起こったと予想される.海の領域と高地の領域でそれぞれの地殻厚の平均値を求め,両者を比較し,上記の予想が正しいか検証せよ.

一般に,月の海は玄武岩でできているため黒く,月の高地は主に斜長石からなる斜長岩でできているため白い.ここでは海を地形カメラ全球マップデータにおいて15以上35以下の値をもつ領域,高地を35より大きい値をもつ領域と定義する.(15以下は影領域や データ未取得領域である).

プログラムと答え(海,高地のそれぞれの地殻厚の平均値)を送付すること

第五問(2点)




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