毎年恒例の2年後期〜3年前期(通年集中)
「地質調査」(野外実習・必修)が行われました

初めての2週間以上の地質調査と,4月に行われる成果報告会,さらにレポート作成と
非常に大変な野外実習ですが,地質学の基礎と本質を学べます

調査前半と後半に指導に地質学系教員と協力教員が現地に赴きます

生物圏進化学研究室からは
林先生(と地球化学講座の三村先生)が
3月8日に3班
3月9日に4班
須藤先生(と惑星岩石学講座の榎並先生)が
2月21日に1班
2月22日に2班
の指導をしてきました

今回は須藤が担当した1班と2班の様子をお伝えします


各班の調査範囲です
(地形図は田口・海老を使用,国土地理院



− 1班(2月21日) −


1班は調査中2回目の指導でした


学生たちが指導を希望したルートを歩きます


地質調査の基本である走向・傾斜を確認し,
どのようなものから地層ができているか観察します


素晴らしい片麻岩の露頭


貫入を見つけ,榎並先生の熱烈指導


今度は断層を発見!


走向・傾斜を測るために岩の下へ

この日は,最高気温が5℃もないくらいの寒さでしたが
黙々と頑張りました




− 夜の生活 −


宿に帰ってからのお楽しみといえば・・・



飯!!


男子だけの班でしたが,
毎日自炊をしていました


問題はそのボリューム



男子9名で

5合炊きの炊飯器3台



大盛りのカレーを前に


いただきます!!


↑の彼は食べ終わった瞬間に
カロリーメイト2箱を食べていた…



須藤に盛られた2合くらいのカレーライス
なんとか食べきりました


 15合は瞬間で無くなり,

食べながら,
さらに10合を炊く

2週間で
40キロの米が無くなるとのこと…



その後,酒とつまみをいただきながら,
1日のまとめを遅くまでしていきました




− 2班(2月22日) −


よく寝て,朝ごはんもどんぶりいっぱいの米を食べて,


さあ,出発だ!


学生が出てきた


須藤「え? それなに?」



学生「
弁当箱(炊飯器2台)です」
(名大の典型的地質調査の風景?)


お昼ご飯を作ってくれました
毎日このスタイルで行くらしいです



昼飯を楽しみにしながら露頭を探します

2班はこれまで行ったルートで
分からない地質体が出ている露頭とルートの再確認
が主な希望でした


調査です


なにもない林道に突然ベンチが・・・

調査です
休憩所ではありません



断層面を境に,同じ片麻岩の質が変わります
榎並先生の
熱烈指導


不思議な構造を見つけ・・・


必死にハンマーで叩いて採集

正体は貫入した石英脈でした


榎並教授のフキノトウ採集講座&調理教室
榎並先生の熱烈指導!

学生たちも夕飯用に採集しました



地質調査の目的

「生きる力」をつける



ということで,昼食です


炊飯器に入ったままの炊き込みご飯をよそいます


無心で盛っていきます


いただきます!

あっというまに
10合が腹の中へ


ひさしぶりにこんなに食べる学生(しかも全員)を見た


腹いっぱいになって調査を再開


この日はぽかぽか陽気でしたが,
日陰の露頭にはつららや霜柱がありました



調査はまだまだ続きます


巨大な樹木に
自然のすごさを感じられるのも地質調査の醍醐味



全部で2週間(場合によっては+1週間?)
怪我と事故に気をつけて頑張れ!!


4月に調査結果の成果発表会が予定されています
そこで,データが足りないと
再調査が命じられます!

大学に戻ってからもデータのまとめと発表の準備が待っています
グループ一丸となって頑張れ〜!!

さらに5月には論文形式でリポートの提出が待っています
もちろん,適当な内容だと,
再提出・再々提出が待っていますよ〜


地質調査の仕方の基礎
初めての発表
初めての(本格的な)論文式リポート作成



と,専門科目で確実に役に立つ内容をたっぷりと学んでいきます







<旅の思ひ出>

帰りの道中で,榎並先生に五平餅をごちそうなった
ごちそうさまでした


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2011年度 地質調査 
          愛知県設楽地域へ