2年後期〜3年前期通年集中の「地質調査」(野外実習・必修)が行われました
初めての2週間以上の地質調査と,4月に行われる成果報告会,さらにレポート作成と
非常に大変な野外実習ですが,地質学の基礎と本質を学べます

調査前半と後半に指導に地質学系教員と協力教員が現地に赴きます

生物圏進化学研究室からは
林先生(と地球化学講座の浅原先生)が2月27日〜3月1日に2・4・5班
須藤先生(と博物館の束田先生)が3月8日〜9日に3班
井龍先生(と地球化学講座の山本先生)が3月14〜16日に1・3・6班
須藤先生(とシステム学講座の佐々井先生)が3月22〜24日に1・6班
を指導に行きました


各班の調査範囲です
(地形図は田口・海老を使用,国土地理院



− 1班(3月23日) −


1班は調査期間後半の指導でした
「未踏査地域(沢)の指導をお願いします!」
とのお願いだったので,

一番長そうな過酷そうな重要な沢に入りました

一日の指導で帰ってこれる全部見れるかなぁ・・・


靴のままじゃぶじゃぶと沢の中に入っていきます
まだ元気


砂防ダムを乗り越えられないので,脇の林の中を通って乗り越えます


こんな崖の横を通って・・・


途中,
クマの子供に遭遇・・・
母熊がいなくて良かった・・・


砂防ダムの上で

まだなんとか元気


沢の分岐地点で
ここから先は女の子には無理そうなので,男子のみ調査することにしました

まだまだ元気


倒木を越えながら先へ進みます


かなりしんどいルートでしたが,
まだまだ元気


片麻岩の基盤と礫岩層の不整合面を発見!
こういう発見があると沢を登った甲斐があるってもんです


沢の最上流まで来ました!
けっこう元気?

北ルートを戻るのもきついので,そのまま林の中を北上し,
直接道路まで出て,女子班と合流しました.

おつかれ〜! がんばった!




− 3班(3月9〜10日) −
宿舎の裏にヘリポートが建設中でした
というわけで,とても良い露頭が出現!


が,あいにくの雨・・・
全国各地で雪が降るほどの寒さでした…

調査初日に早くも男子学生一人が
風邪でダウン


そんな中,まずは地質調査の基本,露頭のスケッチと柱状図の作成をします


さらに,基本の走向・傾斜を測ったり,露頭に近づいて堆積物を観察します


場所を移動して変成岩を観察するために沢を登ります


滝だ! 滝の裏に断層境界がある!!

須藤
「ずぶぬれになっても観察しろ!!」

と言いたかったのですが,初日にこれ以上風邪をこじらされても困るので

黙っておきました(晴れたときに観察に来てね


川の周りに出ている岩石は何かな?


植物化石もあったよ




指導を終えて,帰ろうとすると不安そうな学部生の顔

須藤「
千尋の谷に突き落として帰りましょう!」

束田「自分の子供にあんな顔をされたら
抱きしめます!」




− 6班(3月22日) −

この班は女子の方が多いという珍しい班
女の子たちが主導権を握って積極的に調査を進めます


男子だって負けずにがんばります!

「ほら! そこ採集して!」
「はい!」

なんて風景もありましたが,
女の子の方がハンマーを振っている時間は長かったかも


積極的に調査に参加する6班の面々




全部で2週間(場合によっては+1週間?)
怪我と事故に気をつけて頑張れ!!


4月に調査結果の成果発表会が予定されています
そこで,データが足りないと
再調査が命じられます!

大学に戻ってからもデータのまとめと発表の準備が待っています
グループ一丸となって頑張れ〜!!

さらに5月には論文形式でリポートの提出が待っています
もちろん,適当な内容だと,
再提出・再々提出が待っていますよ〜


地質調査の仕方の基礎
初めての発表
初めての(本格的な)論文式リポート作成



と,専門科目で確実に役に立つ内容をたっぷりと学んでいきます









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2009年度 地質調査 
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