最終発表会の議論(第12回:7/11)

                                                                文責:横畑
プレゼンテーション

工学部班
「エネルギーの有効利用の技術」
高エネルギー変換、石炭酸素燃焼と吸着ヒートポンプ、建築分野とエネルギー

3つの研究共通点
”エネルギーを有効活用するということ”小さいスケールでエネルギーを自給自足するような。
変換システムの変換効率10%は低くないのか?
もっと効率のいい方法を探すべきでは?
→もともと捨てていたエネルギー。なので、捨てるよりはマシ。10%も価値あり。スケール小
例)気温と体温差で動かす腕時計


質のよい石炭とは?
炭素含有率が70%→褐炭(不純物多)
      80%→質がよい

石炭は、石油に比べ埋蔵量が多い上に、世界中に分布している。
窒素がなければ簡単に分離できる。
C,Hを燃焼させて二酸化炭素プラス水。
(石炭中に含まれる硫黄分は脱硫装置で取り除く)

エネルギー消費量の4分の1から3分の1は、建物がらみ。
その建物に合うエネルギーの利用方法を考える。
コージェネレーション:送電のロスを省く。コジェネだと、発電効率は75〜85%。

エネルギーの有効利用は地球環境問題にどう関わるの?
効率を高めれば、燃焼させた時に出る二酸化炭素を減らすことができる。
でも、その分エネルギー使用量が増えるのでは?そうすると解決にならない!?


理学部班
「名古屋市のごみ対策と問題点」
その1
”名古屋市はドイツを参考にした。”
しかし、取り組み自体は異なっている。
ドイツ→市民を当てにせず、ごみを一括収集。その中から資源ごみを取り分ける人がいる。
    その分確実に処理できて、再資源化率は上がる。また法の規制が厳しい。
名古屋市→市民の協力が大!事業者が関わっていないのが日本とドイツの大きな違い。
     今後の課題は処分場。

なぜドイツは環境先進国になれたか?
→チェルノブイリの事故で森が死滅。環境への意識は高まる。
 また、環境とリンクした教育を行っている。そのため彼ら自身はさほど環境に配慮しているという
 意識はないけれども、実際は非常に成果を上げている。
 さらに、NGOも活発。

環境先進国の例
北欧(スウェーデンなど)、ベルギー、ドイツ、オランダ
ヨーロッパ全体が環境先進国ではないのは、地域の文化も理由のひとつ?
なので、制度だけを見習っても、日本で根付くかどうかは???

再資源化率の数字だけがすべてではない。
ブラジル(やロシアも)などの地域では、資源を売って生計を成り立たせている人々がいる。
その人々によって実際には再資源化が行われている。


その2
”名古屋市のごみ処理はうまくいった?”
名古屋市はごみの分別で約350gの減量化に成功したように見えるが、この数字はホント!?

どのようなゴミをごみとして扱った数字なのか?
廃品回収などで出される資源ごみが増えた。
数字だけを見ると非常に減ったように見えるが、実際のところ家庭から出るゴミは減っていない!?


農学部班
「食糧事情」
世界で27カ国の国で、栄養不足の人が35%以上。しかも、内21カ国はアフリカ。

牛肉のメリット、デメリット。
疲労回復、免疫力。
植物性たんぱく質に比べ、土地利用で効率が30分の1。圧倒的に非効率。
しかも、牛肉1キロの生産に対し、必要な穀物は11キロ。
肉質を向上させるための薬品漬け→人間への影響

”食品ロスについて”
供給量と摂取量の関係。
コンビ二やファーストフードは、莫大な量のゴミを排出している。
しかし、数字だけみれば大きいが、その分生産量も莫大。
なので、食品ロスは外食産業よりも各家庭の方が大きい!!〜10%!

食品のリサイクルは無理か?
コンビにフードの飼料化。
家庭から出る生ゴミのたい肥化。バイオガスの生産。

社会の中で自治体や市民団体が分別システムを確立し、家庭内リサイクルを行う。


全ての班に共通すること。”無駄をなくそう。資源の有効利用”
ではその解決策とは!?
→次週の宿題

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