研究内容

現在自然エネルギーの活用が注目を集めているが、利用するためには不安定さや利用する場所が限られる等の難点を乗り越えなければならない。太陽光や風は天候に左右され、水力は電力を必要とする場所付近に河川や水路が不可欠となる。そこで、それらの難点を克服するエネルギーとして、木質バイオマスを使用する方法が挙げられる。 　そこで本研究では、薪又は木炭からえられる木質ガスに着目し、木材をエネルギーとして利用することを提案する。自然エネルギーで電力をまかなう場合、太陽光や風力の出力が得られるときに蓄電を行い、出力が得られない場合に備える必要があるが、木質ガスを利用する発電を導入することで、蓄電設備の小型化や他の自然エネルギー利用法のバックアップとして活用できる。そのために、かつて行われていた木質ガス利用の調査や装置の復元を行い、実際にガスを発生させて発電機を動かすための技術開発を行う。