(左)種子島南東端 大竹崎  (右)種子島で毎日化石を運んだ原付(広田遺跡付近で)

趣味など

読書好きと言うより,本好き.地形図および地図帳も見飽きることはない.

乗り物全般(ロケット,新幹線など).鉄道が最もアクセスしやすいので,鉄道関連の情報に片寄りがち.


そして化石採集.種子島の吉信射点周辺での化石採集は,この上ない喜びに満ちた経験でした.

学位論文

茎永動物群―日本の中期中新世暖流系軟体動物群―

The Kukinaga Fauna -Middle Miocene warm water molluscan fauna of Japan-

・鹿児島県の種子島に分布する中部中新統茎永層群産の軟体動物化石を図示報告し,その古生物地理学的および古海洋学的意味を考察した論文.本化石群集には,センニンガイやダイコクボラなど現在インドー西太平洋に生息する現生種が少なからず含まれ,中期中新世当時種子島付近に熱帯海洋気候が広がりマングローブ沼が発達していたことを意味する.このような化石群集に対して茎永動物群を提唱するとともに,その成立にNeogene Climatic Optimum 2が大きく関わっていることを考察した.

近年の業績など

Inoue, K., 2007: Batillariid and Potamidid gastropods from the middle to upper Middle Miocene Kukinaga Group, Tanegashima Island, southwest Japan, and their paleogeographic implications.  Paleontological Research, vol. 11, no. 3, 277-292. (日本古生物学会)(平成19年9月)

・鹿児島県の種子島に分布する中部中新統茎永層群産のウミニナ類化石を記載するとともに,その古生物地理学的および古海洋学的意味を考察した論文.本研究により明らかになった茎永層群産ウミニナ類化石は,中期中新世当時種子島付近に熱帯海洋気候が広がりマングローブ沼が発達していたことを明らかにするとともに,中期中新世の茎永層群から現在インドー西太平洋域で生息しているセンニンガイやヘナタリなどの現生種が出現していることが明らかになった.

鈴木尊仁・井上恵介・小澤智生, 2006: 伊勢湾・三河湾における1960年代以降の環境劣化と潮間帯軟体動物相の変化.名古屋大学博物館報告, no. 22, p. 31-64.(名古屋大学博物館)(平成18年12月).[download page]

・伊勢湾・三河湾の潮間帯軟体動物相を調べたところ,76種の生息が確認された.76種という種数は,1950年代に報告された約200種に比べ,3分の1であり,沿岸の埋め立てによる生息場の現象と工業排水などの流入による海洋環境の劣化を考察した論文

小澤智生・井上恵介・黒田登美雄,1995: 南西諸島のマングローブにおけるセンニンガイの消長と後氷期気候変動.名古屋大学古川総合研究資料館報告, 11号, 23-33.

Ozawa, T., Inoue, K. and Tomida, S., 1995: Early to Middle Miocene molluscan fossils from the Megami and Ebie limestones in Shizuoka Prefecture and their implications for the formation of a Miocene coral-algal reef within the Japanese faunal realm. Trans. Proc. Palaeont. Soc. Japan, N. S., no. 179, 179-183.

小澤智生・井上恵介・冨田 進・田中貴也・延原尊美,1995: 日本の新第三紀暖流系軟体動物群の概要. 化石,no. 58, 20-27.

井上恵介,1992: 鹿児島県種子島の中新統茎永層群の層序と年代.
瑞浪市化石博物館研究報告,第19号,347-362.

Karasawa, H. and Inoue, K., 1992: Decapod crustaceans from the Miocene Kukinaga Group, Tanegashima Island, Kyushu, Japan. Tertiary Research, vol. 14, no. 2, 73-96.

Sugiyama, K., Nobuhara, T., and Inoue, K., 1992: Preliminary report on Pliocene radiolarians from the Nobori Formation, Tonohama Group, Shikoku, Southwest Japan. J. Earth and Planet. Sci., Nagoya Univ., vol. 39, 1-30.



出身地など

新潟市生まれ.
高校時代は静岡市,大学時代は山形市,そして大学院以降はずっと名古屋市在住

所属学会

日本地質学会日本古生物学会日本貝類学会日本ベントス学会

井上恵介 (Keisuke INOUE)