始生代( 30 億年前)の化石の研究 − 始原生命を探る −

 地球の始原生命はどんな環境で生活していたのでしょうか? そして、どんな生物だったのでしょうか?
 オーストラリア北西部にあるピルバラ地域には、始生代にシリカが堆積してできたチャート層が広く分布しています。このチャート層には所々に炭質物を多く含んだ真っ黒な層が見られます。この黒い層から、名古屋大学の杉谷健一郎教授と私たちは微生物の化石を発見しました。その後の地質調査と化学分析によって、この地層は今から約 30 億年前に浅い海でできたことがわかってきました。
 現在、化学分析を進めて、化石を形作っている炭質物の化学的特徴を明らかにしつつあります。はたして、 30 億年前に生きていたのはどんな生物だったのでしょうか?

チャートの露頭 オーストラリア北西部ピルバラ地域に見られるチャート
化石 今から約30億年前に生きていた生物の化石
   
チャートの希土類元素パターン 青色:層状チャート、緑色:蒸発岩を伴う化石を含むチャート、紫色:蒸発岩を伴い化石を含まないチャート、赤色:岩脈チャート